ご夫婦で飲食店を経営しながら、さらにイタリア料理を深めたい、とフィレンツェ料理学園の家庭料理を学びにイタリアへ飛び立った古賀ひかるさん。
イタリア現地に渡ったからこそ学べたこと、そして得られた経験とは?
古賀ひかるさんにお話をお伺いしました。
Q1 : 2022年5月にイタリアへ行かれましたよね?決意された経緯や学校選びなどについてお聞かせください。
コロナになるまで、旅行も兼ねてイタリアへはよく行っていたんです。その時からイタリアが大好きで。
そしてコロナ禍になり、飲食店としてお店の経営が難しくなってきた時、お店の経営方針をどうするか考えました。今のお店では和洋全般を出していますが、もっとイタリアに特化しようと思い、イタリア料理だけを専門的に学びたいと思ったのがきっかけでした。
そして学ぶなら、ちゃんと本場で、と思い、学校を探したところ、フィレンツェ料理学園の家庭料理コースは1ヶ月という短期でも受け入れてくれるということで、フィレンツェ料理学園の家庭料理コースを選んだんです。
02 : 実際に行かれてみていかがでしたか?
一番印象的だったのは、家庭料理コースにもかかわらず、厨房で調理ができたことです。
本来はイタリア人の家庭のキッチンで、調理をするそうなのですが、今回はたまたまトラットリアの厨房で調理ができて、逆によかったです。厨房に入ってワクワクする気持ちが蘇ってきました。
また、私以外にもアメリカやメキシコなどから学生さんがきていて、みんな様々なバックボーンを持っているのも、刺激的でした。
Q3 : 印象に残ったエピソードなどあれば。
調理する際、材料がずらっと並べてあるのかな?と思っていたのですが、そうではなく、先生が冷蔵庫を開けて「まず冷蔵庫の中にある食材で、自分で工夫して作りなさい」とおっしゃったことに驚きました。
普通の料理教室だと、綺麗に材料が揃ってあって、それで「さぁ、始めましょう」となると思うのですが、まずは冷蔵庫の中にあるもので、考えましょう、と。
食材を大切にしている姿勢、そして愛情を注いで料理をする。当たり前のことかもしれませんが、そういったことが料理にも形になって現れてくるのを感じました。
Q4 : ご苦労されたことなどはありましたか?
言葉ですね。通訳さんがいたので、意思疎通に困るということはなかったのですが、やはり自分の言葉で先生と直接話してみたい!という気持ちは、日に日に強くなっていったのを感じます。
レッスンは楽しんで受けられていたので、大変だった、ということはありませんでした。
あとは、出入国です。日本からイタリアへ行くときは、手続きの書類はもちろん色々書きましが、イタリアの入国審査はそこまで厳しくありませんでした。逆に日本に帰国する際は、事前に入れておかなければいけないアプリがあったりと、手間がかかりましたね。
でも、帰国後、隔離もなくすぐに日常生活に戻れたことは、以前とは大きく進んだのではないでしょうか。
Q5 : お気に入りのお料理はありましたか?
茄子のインボルティーニ
茄子のリピエーノ
リピエーノっていう詰め物や、インボルティーニという巻き物のお料理がとても美味しくて。
日本のイタリアンレストランでは、なかなか目にしないようなメニューがたくさんでした。
オレンジジャムのクレープ
あと、ドルチェ(デザート)で一番おもしろい!と思ったのが、クレープを焼いてそこにグランマニエというリキュールを入れてフランベしたドルチェ。
リキュール入りなので、大人の味がしたのと、フランベするというパフォーマンスが、とても印象的でした。
Q6 : 今後のご活動について、お聞かせください。
お惣菜屋さんをオープンすることが夢です。
小さくていいのでイタリアっぽい、お惣菜屋さんを作りたいと思っています。
少しスペースがあれば、バールみたいにコーヒーが飲めたり、さっきお伝えしたクレープのデザートを出してみたり。
まずは、そのためには、年内は準備にいそしみます!
Q7 : 今後フィレンツェ料理学園へ留学される方へ向けてメッセージをお願いします。
若い方は、どんどんチャレンジして吸収していってほしいと思います。
「やろうと思った時がその時!」だと思って、ぜひチャレンジされてください。
行動に移さないと、何も出てこないので、まずは行動。
私自身、イタリアに行く前と後では、仕事に対する意識が大きく変わりました。
まずは、勉強したことを実践に移して、自分の力にしていきたいと思っています。
そして、今回は「春夏」のメニューを作ったので、今度は「秋冬」のメニューを学びにまたフィレンツェに学びに戻りたいな、と思っています。
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「やろうと思った時がその時」という言葉の通り、まさに文字通り、イタリアへ飛び込んだ古賀さん。
「小さくてもいいのでイタリアのようなお惣菜屋さんをオープンしたい」
と語る彼女の目はキラキラと輝いていて、いつか本当に日本でもイタリアの本場さながらのイタリア料理を食べられる日は遠くないかもしれません!
古賀さん、本当にありがとうございました!
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