自身でイタリアンのお店を経営しながらも、もっとイタリア料理を学びに行きたいと願っていた早崎一輝(はやさきかずてる)さん。
ついに今年1月、念願のイタリア料理留学の夢を実現させました。
実際にイタリア・フィレンツェに行き、何を学び、どう感じたのか?
インタビューに答えていただきました。
Q1 : イタリア料理留学を決めた経緯を教えてください。
フィレンツェ料理学園のことは、インスタグラムで知りました。
若い頃から、イタリア料理を学びにイタリアに行きたい!というのはあったんですが、なかなかタイミングが合わなくて。
妻が2人目の子どもの育休を取っていたのと、まとまった資金もできたので、妻に相談して「えいやっ」で決めました。
イタリアに知人が何人かいるのですが、それだとその地方の料理しか知ることができないかな、と。フィレンツェ料理学園はイタリア全土の料理を学べるのと、ワイナリーや工房見学に魅力を感じましたね。
02 : 実際にレッスンを受けてみていかがでしたか?
フランチェスコ(先生)が良かったです!
料理が上手で美味しいのは当たり前なんですが、レッスン以外でも一緒に飲みに行くことも多くて。言葉が多少通じなくても、コミュニケーション取ってましたよ。
レッスンの終わりのほうには、アメリカ人の学生も来て、いろいろ意見を交わせたのは刺激的でしたね。
フランチェスコは先生としてだけじゃなく、人としても大好きになりましたね。
Q3 : 大変だったことはありましたか?
やっぱり語学ですね。
イタリア語の先生は可愛らしい先生でいい方だったのですが、僕はイタリア語の知識はほぼゼロの状態で行ったので、イタリア語をイタリア語で教えるというスタイルは、きつかったなぁ(笑)
でも、最後の方にはちょっとはできるようになってきて。先生ともできるだけコミュニケーション取るように頑張りました。
Q4 : 留学前と後で何か変化はありましたか?
「料理」と一言で言っても、ただ食べるだけのものじゃないな、と改めて思いました。
歴史的背景を知ることで、作る料理に深みが出ますよね。
これからお店でイタリア料理を提供するにしても、バックボーンを知っていると知っていないでは、作るうえでも気持ちの込め方が変りますよね。
イタリアンって日本だとパスタやピッツァくらいしかイメージを持たない人が多いと思うんです。でも、イタリア料理はもっと奥が深い。そういう深みをお店の料理を通じてお客さんにもっと届けたくなりましたね。
Q5 : 思い出のイタリア料理はありますか?
全体的に美味しかったから難しい質問ですね。
でもトスカーナ料理のカルティエッラ(トスカーナ地方のパスタの一種)は美味しかったです。
興味深かったのは、ニンニクの扱い方です。
イタリア人は、ニンニクの風味をオイルや料理につけるだけで、ニンニクはそんなに食べないということ。
日本で流通している調理法と違っていることも面白かったですね。
ただ難しいのは、イタリア独自のメニューは、どれも美味しかったんですが、そのまま日本で出すのは難しいのもあるなあと。
あまりポピュラーではない郷土料理(リボリータや豆の煮込みなど)は歴史的背景があってからこその料理なので、コース料理などで興味があるお客さまにお出しするのなら大丈夫ですが、アラカルトのメニューに書くとなると、説明が必要ですね。
Q6 : 今後の活動について教えてください!
お店ではまんべんなくイタリア全土の料理を出しています。
イタリアでお店をやるならメニューが少なくてもいいんですが、日本だとなかなか難しいですよね。日本はメニューが多くて、メニューが動いていないと飽きてしまうお客さまが多い。
コース料理などで説明しながら、イタリアの郷土料理を紹介していけたらいいです。
もちろん、日本も場所によって違いますよ。東京と地方では客層も違っているので。それぞれに合わせないといけないですね。
Q7 : レッスンがお休みの日はどんな風に過ごされたんですか?
毎週末、フィレンツェを飛び出して色々な州に行っていました。
ボローニャ、シエナ、ミラノ、ローマ、ジェノヴァ、チンクエテッレ、ナポリ、それからシチリアのパレルモとカターニャにも行きましたね。
それぞれの街でランチとディナーを食べました。
本当にどこの郷土料理もおいしかったですね。そしてどの地域もその地域のものしか出さない。日本と大きな違いです。
Q8 : これからフィレンツェに留学される方に向けてメッセージをお願いします。
やっぱり語学は多少やっていくことをおススメします。留学の楽しみ方が変わるので。
あとは、レッスンに関してはフランチェスコ先生はいい先生なので、積極的に話しかけてコミュニケーションを取ることをおススメします。
距離が縮まりますからね。
あ、あとお店選びに困ったら先生に聞くといいですよ。絶対美味しいお店を教えてくれるし、たとえ満席でも先生の紹介となるとなんとかして席を用意してくれますから(笑)。
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「フランチェスコ先生が日本に来る時はおもてなしをしたい」と笑顔で語ってくれた早崎さん。
お子さんがまだ小さいながらも、家族の協力もあり、本場イタリアでイタリア料理を学ぶという夢を実現させました。
留学するまでの準備、チャンスが来たらその波に乗るというフットワークの軽さ、そして何よりフランチェスコ先生とも仲良くなってしまうというコミュニケーション力。
早崎さんが笑顔で語るイタリアは愛があふれていました。
そして今後はイタリアで学んだ全てを、ご自身のお店に詰め込んでいくとのこと。
お店で愛にあふれたイタリア料理を口にできる日が楽しみですね。
早崎さん、本当にありがとうございました!
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早崎 一輝(オーナーシェフ)
住所:千葉県船橋市北本町2-44-12第三金子ビルS1
Tel.: 047-779-4562
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火・日・祝日: 18:00~22:00
水・木: 11:30~14:30 / 18:00~22:00
金・祝前日: 11:30~14:30 / 18:00~23:00
土: 11:30~14:30 / 17:30~23:00
定休日:月曜日・第2日曜日 ※月曜日が祝日の場合は営業を行い翌日休みとなります。
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